つながりあった世界で

私たちは激動の時代に生きています。地政学的にも大きな変化が起きています。中国の影響力はアジアだけでなく世界中で高まっています。ロシアのウクライナ侵攻により、欧州では通常戦争が続いています。その上、日本では記録的な猛暑が続き、南欧では多数の火災が発生しており、地球温暖化が進んでいることを否定するのは困難です。

2015年にほとんどの国が採択した国連の持続可能な開発目標は、世界の発展を正しい方向に導くための計画であり、開発協力がどうあるべきかという認識を変えました。開発協力はもはや貧困の削減に関するものだけでなく、平和と安全、まともな仕事や経済成長、清潔な水、安価でクリーンなエネルギーを得る権利、そして産業、イノベーション、インフラの開発にも関わっています。

「持続可能な連結性及び質の高いインフラに関する日EUパートナーシップ」は、このような観点から見るべきです。このパートナーシップは、共通の価値観としての持続可能性、質の高いインフラ、そして公平な競争の場がもたらす利益に対する両者の信念に基づいています。EUと日本は開発協力の推進者です。共同で開放性、透明性、包括性を促進することに合意しており、ルールに基づく世界秩序のために協力していきます。

このパートナーシップは、私たちが生きている不安定な時代に真の変化をもたらす可能性があります。実際、その重要性はこれまで以上に増しています。今問われているのは、広範な政治的声明からいかに実行段階に移行するかです。

プロジェクトの成功は、関係者がどれだけ寛容であるか、そして政治家が型破りなアイデアを実行に移す意志があるかどうかにかかっています。

世界は急速に変化しています。私たちも、重要性を維持するために、それに合わせて変化しなければなりません。EUと日本は、このプロセスの中心的役割を担い、持続可能な世界秩序に大きく貢献するための知識、教育、経験、そして経済的資源を有しています。

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共通の目標、異なる視点

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なぜEUと日本の連結性に関するブログなのか?